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北欧ミステリが続く。

 おっと。また更新忘れてた…ってんじゃなく、今月に入ってからいよいよ読書が止まらない状態となってしまい、暇さえあれば読むことをしていまして言葉を出すより入れることの面白さにドップリとハマっている状態。『ミレニアム』を読んで以来、北欧のミステリが好きなのですが、先月末から読んでいたのもそれ。

 M・ヨート,H・ローセンフェルト という2人の著者による『犯罪心理捜査官セバスチャン』の上下巻とそのシリーズ第二弾の『模倣犯』の上下巻。4冊トータルで1574頁、バッチリ楽しんだ。北欧ミステリは海外の小説とはいうけれど、非常に読みやすく(確かに名前は非常に複雑で覚えづらいが)事件も並大抵のレベルの陰惨さでなく結構読みながら頭の中でそれを思い描くとドキドキものだ。夜一人で読むには相当どぎつい場面もあったり。が、北欧ならではの美しい風景や真冬の厳しさ(それがまた美しい)と共に物語に出てくる人達がすごく丁寧に描かれていて、それもまた魅力であったり。 

 ただ単に事件が起きました→はっ、そりゃ大変だ!→探すぜ!→はい、見つかりました→ひかえおろー!→一件落着。カカカカカ!という勧善懲悪ワンパターンでなく、出てくる人物が深く描かれている事によって、その人物の感情が自分の中に入りやすくとてもヒトゴトというようには見えず、そのうえ社会的な批判が盛り込まれているのもいい。移民問題に始まりDV、児童虐待、薬物、性犯罪等々ネタに尽きる事がない。酷い。だけど読みながら何が善で何が悪か、ワケわからなくなってくることもある。本当にそれで正しいの?と。国家の問題にまで踏み込んだりすれば裏の取引まで出てきて、読めば読むほど色々な今まで知らなかった問題に興味が出てくる。北欧といえばカジヒデキか原田知世にグッドデザインの雑貨や社会福祉オッケー、そして清潔さ、カワイイという印象も強いだろうが、いやいや。うんにゃうんにゃ。読み始めると北欧の抱える問題ってのは非常に深いものなのだなあと感じる。とにかく離婚率高いわ、性に対しての寛大さには口アポーンというかなんというか、勿論事件自体もかなりエンタメ性抜群で迫力な展開が楽しめりもするけど、とりわけ社会に対しての批判が強烈に盛り込まれているので、読了後は本を読む前と違って色々な事を考えさせられる。その辺が好きなんだなきっと。北欧なんて一生行くことなんてないと思うけれど(でもなぜか「地球の歩き方」系の本2~3冊持ってるし)、気候的に私の住む場所は北欧とはレベルが違うであろうが、かなり共感する事ができたりという面でも楽しめたり。ああ、北欧ミステリが好きでたまらん。

 ちなみに今読んでいるのは同じく北欧モノなのだけど、ミステリではないな、これは。今のところ誰も死んでないし、でも非常に生きる事について考えさせられ、価値観が刺激される本。気付いたら付箋をベタベタと貼りまくって大変な事になってるよ。今日中には読み終わりたいなあ。『セバスチャン』シリーズ他の大好きな翻訳家のヘレンハルメ美穂さんの訳された『バタフライ・エフェクト』。これ読み終わったらまた見えるものが違ってくるのだろうか。

 ちなみにちなみに、好きな作家さんはアンデシュ・ルースルンド×ベリエ・ヘルストレムのコンビ。訳はヘレンハルメ美穂さん。どちらかというと『セバスチャン』シリーズはあちこちに明るい面も見えたりするけれど、こちらのエーヴェルト・グレーンス警部シリーズは本格派警察小説。明るさは無い。もー言葉に出来ないほど本当に大好きで、今まで四作品出ているけど、どれも良くて、最後まで読みながら必ず泣いてしまう。理不尽な社会に対して、彼らの切なさやどうにもならない思いに自分自身も入り込んでしまって、悔しくて悲しくて。孤独な夜の過ごし方を知っている人には是非ともオススメ。きっとエーヴェルト・グレーンス警部の夜のシーンには共感できると思う。無骨な男なのだけれど、私はこのグレーンス警部が好きでたまらない。早く次作でお会いしたい。
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