ニョキニョキしてきた

 完全に住まいを移動して1週間。ようやく色々な物の整理が落ち着き、なんとなく住みやすくなってきた。

 母親が亡くなった事で実家に住む事になったのはいいけれど、問題は物の多さで、母もなかなか物を捨てる事の出来ない人だったので必要以上に色々な物が遺っているところに、旦那さんの古着屋2軒ぐらいは開けるであろう量の服、靴、バッグ、時計、おもちゃ(おもちゃ!!)他多趣味で溢れかえる現状。先日は夜中に帰ってきて、夜中の3時に部屋でちっちゃいラジコンで遊んでいる姿を見た。…(´Д`) 酷いとは思っていたけれど、私の想像を遙かに超え、この引越しの間、何度絶句したであろー。まあ、この人はこういう男だ。所さんの家のような空間になってゆく部屋を見て、何も言わない事にした。この“Niigata Base”は意外とワクワクする。ただし、これ以上あまり物を増やさないでもらいたいとは思うけれど。いくら私が自分の聴かなくなり今後も恐らく聴く事がないであろうCDや読まないであろう本など大量(←ここも既に問題)の物を処分したところでこの家の中の物の重量はほとんど変わらずなので、いずれ物で家が沈んでいくんじゃないかという恐怖がある。あの“Niigata Base”の中に詰まった物の処分を考えたら、私が先に逝くのがいいなと密かに決意したり。

 母の服は以前も書いたように役所の便利なシステムを利用させてもらい、捨てるのではなく再利用してくださいとしたのはいいが、もう1つの問題は母の家の分+ウチで使っていた分、つまり全てにおいて2倍。調理道具なんて大変な事になってる…。今まで住んでいた借家の台所が非常に狭かったのであまり増やせないでいた私は非常に嬉しいけど。しかし今日は食器棚に入らない程となっている、母が捨てられないで大量にとっておいたコップを処分させてもらった。こればかりは在庫過多で何処もひきとってくれないので仕方なし。私の記憶にある小学校時代に使ったコップや気に入っていた物の幾つかはどうしても手放したくなく、最低限のそれと共に今後も過ごしていく事にした。それでもかなりの量のコップを先程ゴミステーションに出してきた。全部は取ってはおけない。それでも必要最低限のものにまとめていく作業は楽しく、本当に必要なもの、好きなものに囲まれる生活、母の匂いの残ったこの家の居心地の良さ。心地良い。

 2月の終わりから庭の木の芽や植物が成長し始めた姿が見えてきて、ああ、春が来たんだなあと感じていたが、それもこの1週間でスピードアップ。病院に通いながら水やりを欠かさなかったけれど、それでも手入れなどしてる時間の余裕が全くなかったので、もしかして今年の春に何も咲かないかも…という不安で、それでは母が寂しがるだろうからと、雪が降る前に私も小学生の園芸部以来の園芸をしてみた。黄色いチューリップの球根を植えてみたそれがニョキニョキと土から顔を出し始めたよ。真冬の寒さで死の庭化していたのに、お母さん、また新しい命が顔を出し始めたよ。たかがチューリップであるけれど嬉しい。30ウン年ぶりの園芸で自信がなかったのでこれは本当に嬉しい。母親が大好きだったこの庭、毎日眺めて毎日いじって、植物の生命を見ながら何を学んで何を考えていたか。母が大好きだった植物も少しずつ動きを見せ始めたし、私の黄色いチューリップも動き始めた。園芸に関して、超ド素人の私なのでプロの域の母の世話していたものを絶やす事があるかもしれないけれど、庭番となったので、ちょっとしたプレッシャーと共に私も植物の生命を見ながら何を学ぶのか。楽しみだ。

 蜂と蛾と蝶々だけは苦手だけどね。

BGM:Frank Zappa “Road Tapes, Venue #1”
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