#SAUDADE

すべてはうつろうよ。

 明日で母が逝って1年。

 それでも常に傍にいる気がする。いて欲しい気持ちがそうさせる。

 上がったり下がったり、グルグルしながら1年が過ぎる。

 1年目の悲しみは今日で終わり。明日からは次の自分でいられるように。

 見守っていて欲しい。

 そしてこの1年でヒリヒリしながら学んだこと。

 すべてはうつろうよ。

 けれど、私の中で永遠に母は母のままだ。

 消え去る事はない悲しさから一歩進んで、沢山の教わったことを忘れぬように。守り続けるように。

 そしていつも心に。
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母の茄子漬

 暑いとしか書けない。書きたくない…なんて言ってられないか。


 昨年の夏、母と母の病室で看護師さんに隠れてこっそり二人っきりで食べたスイカと茄子漬、とうもろこしに枝豆。セブンイレブンのカップの氷アイス。不良患者だよねなんて笑いながら言って食べたっけ。大きい茄子漬を母が細かく裂いてくれて一緒に食べた。「病院の食事なんて好きじゃないからスイカと茄子漬毎日食べられれば最高だよね」なんて言うので、スイカと茄子漬を運んで一緒に食べた。枝豆もとうもろこしも食べさせたくて慌てながらも作って持ってった。「一緒に食べるの、美味しいね」という言葉が嬉しかった。
 
 毎日毎日バカみたいに暑いのに、早朝から深夜まで何往復もして、私に残りの時間を伸ばしてあげる力はないけど、一緒に過ごせる時間が欲しくて、必死になってハンドル握って車を飛ばした。犬を抱いて暮れる空を見ながら、蝉の鳴く声でふと思い出した。夕方吹いた風を少し涼しく感じた瞬間思い出した。昨年の忘れかけていた出来事。早朝はカーラジオからノンストップで次から次へとかかるブラジル音楽、病院からの帰り道は吉田美奈子『Twilight Zone』ばかり聴いてた。朝は数えるほどしか車とすれ違わず、夜は星が綺麗だった。

 毎月10日が月命日なので、また今月も近々初盆も兼ねて母に会いに行く。まだ、涙は枯れておらず。まだまだ、きっとこれからもだ。毎日ふとした瞬間、母を思う。が、5月の納骨式前日夜のあれ以来、夢に出てきてくれない。

 くそー、美味しい茄子漬の漬け方、教えてもらうべきだった。今からでも遅くない。夢に出てきて、美味しい茄子漬の作り方教えてくれないかなあ。一緒に病室で食べた茄子漬も確かに美味しかったけど、母の作る茄子漬は特別に美味しかった。教わりたいことがまだ沢山あったのに。セロ(犬)とも会わせてあげたかったのに。私にはまだ必要なのに。

 次の日曜会いに行くよ。

 『Twilight Zone』 は、まだ聴けない。

モノクロの時間

 父親が私と旦那さんの写真を持ってないから欲しいと言ってきたので探した。ついでに母の部屋は極力そのままにしてあるので何か面白いものが見つかるかなあと以前から見たかったネガフィルムが入った箱を開けたら、モノクロの私の生まれてすぐの写真が出てきた。実際私の持っているアルバムに入っていない写真が何枚も出てきて何ともいえない気持ちになりながらも、現像してもらったら、やはり知らない。見たことがない。ああ、この私の見ていた写真の前にはこういう流れがあったのね、という写真の謎が紐解けたり。まだ弟も産まれておらず、始まったばかりの父と母と私の暮らしやその時代の空気がそこに写っていた。ギャンギャン泣く私をなだめるまだ20代の父と母。泣き止まない私をギュっと抱きしめていたり、必死にあやしていたり沢山のそんな姿が写っていた。そんなに必死に抱きしめるなよーと思うほど、母は私を抱っこして泣き止ませようと必死だけどその顔は幸せそうだった。モノクロだからこそ伝わるその母の温かい表情に涙腺緩みそうになりながらも、その中でとても気に入った写真があったので、それをまた昨日2L版にひきのばしてもらった。モノクロの時間の中、初子だからか戸惑いながらも笑顔の若い父と母の姿が愛おしい→この写真

 夕方父の元に私達夫婦の写真と共に、その家族写真も持っていったら喜んでいたようだった。モノクロの中に溢れる40年以上前の1つの家族の始まったばかりの時間を懐かしがり、そして楽しんでいたように見えた。少しは父親孝行が出来ただろうか。

 来週私がお寺さんに母を連れてゆく事となったので、急遽我が家に母を連れてきて、これから1週間母と一緒に過ごす。あのモノクロの時間に抱きしめてもらったように、私も、あまりにも小さくなった母をぎゅっと抱きしめた。

内藤倶楽部で男も濡れてラジカセネタに女も興奮

 いつまで経っても新しいものに慣れず、つい過去の良きものに目を細めてしまう自分、この雑誌で興味ある記事なんかあったりすると、つい購入して、ああ、やっぱりいいよなあ昭和…なんて思う。今回もそう。

昭和40年男 2015年 04 月号 [雑誌]昭和40年男 2015年 04 月号 [雑誌]
(2015/03/11)
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 このブログのセカンドシーズンだったかで、カセットテープに興奮して、勢いにまかせて自分の持っているカセットテープを撮影しまくりそれをアップするという、今となってはなんという馬鹿げたことをしてしまったのだろうと思いつつ、あの記事の反響の多さに驚いたものだったが、今回のこの雑誌の特集はラジカセ!それもバカみたいに重いあの時代のまばゆいルックスの彼らがこれみよがしにクネクネとポーズ決めて写っていらっしゃる(涙)。

 うちの旦那さん、多趣味というか、突然訪れるブームがあり、スイッチが入ると、そのブームが去るまでそれの収集に燃えるのですが(嫁も嫁ならどっちもどっち)、実際数年前にラジカセブームというものが来た。その当時、毎週休みの日になると新潟市から遙か遠く離れたシャッターストリートと化した商店街の一角にある古い電気屋さんに足を運んでは、ビンテージラジカセを購入…しかもデッドストックで稼働品。店主が首をウンとしてくれなければ「来週も来ますから」「お願いです、売ってくださいぃいいいー」、しまいに私までお願いする始末(オカシイ)。デカイ重いどーすんだこんなの…と思いながらも自分も好きな世界であるから、手に入れたカッコいいルックスのラジカセをニマニマしながら茶の間にデーンと置いては眺めていた。一番のお気に入りはパディスコ。美しい。稼働品でなくとも、ハードオフなんか行くと、カッコいいビンテージラジカセが並んでらっしゃる。それを見るのも好きなので今回のこの『昭和40年男』の特集は嬉しいものでした。

 カセットテープの頁もあり、そこにTEACなんかもチラっと写っていたり…(泣)。

 SHARPのメロディーサーチャーMR-990ってラジカセが出ていて、ラジカセの中にキーボードが入ってて、それで自動演奏とか意味わかんないんだけど、いやいや、もう何やっても驚かないし、どんなに重くても構わない。世間様が林檎マンセーならオレはビンテージラジカセだ。ダブルラジカセだ。もう何やっても許す。カッコイイ。愛してる。

 残念だったのは、10頁の写真で、砂浜!ラジカセ!グラサン!そしてシーブリーズの瓶!イッツアソニー!…ただ残念なのはシーブリーズのボトルが当時のものより新しいものだということ。明らかにこれ最新版のモデルだよね(ラジカセでなく、シーブリーズのボトルの話w)。80年代に出会って以来、愛用し、モデルが変わる度に1本ずつ集め続けていたのだけれど、私の資料と比べると明らかに違う。(以下番号ポチるとリンク先に飛べ枡)



 ド変態なのは重々承知だが、③なんだよ、③。個人的にはあのラジカセの脇に並んでポーズ決めてるボトルは①であって欲しかった!そうであってもらわねばならぬ!そーだそーだ。そうであるべき!(変態)

 …いや、だからどーってんでないけれども、今回の『昭和40年男』は面白いであります。
BGM:角松敏生“SEA BREEZE”